Neetel Inside 文芸新都
表紙

寝言倉庫
borderline

見開き   最大化      

borderline

延々と続く廊下の果てに
転がったdollが囁いた
暈した蛍光灯にくり抜かれた君が
「夢のようだ」と言った

偲びない果てのない迷路だ
錆びた気球と歪む畦道
倒壊した天井の地面から日が差した
溶けた視線が自意識を歪ませている

耳鳴りが

悠然は腐乱した思い出へと
縢られた糸はいつのまにか解れて
列なす檻のその向こうに
出口がなくとも歩いて行きたいんだ

連綿とドロステの向こうへ

哀悼の感情に白い砂糖を振った
甘い甘い生活があった
外の世界は雨が降っている
凜冽に巣くう風が吹いている

感謝だけがここにあった
君のことを忘れはしないよ
何も捨てて行きはしない
受け取ったものは大切にしまって

もういかなくちゃ

僕らは外を目指し力強く行こう
きっと何かが待ってると言って
真実はどうであれ関係ない
ただその時が来たんだよ

だから君にただ
ただ感謝を

       

表紙

つみぶどう 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha