Neetel Inside 文芸新都
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【18禁】ペニスギター
蛇とペニス(ちんちん小説を書き続けている理由)

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「パークペニス」で書いたのとそう変わらない一日を過ごす。子どもと公園で遊び、ちんちん小説について考えた、ということだ。前日との違いといえば、小さな蛇を見つけたことくらい。帰宅後Xに写真をアップすると「ヒバカリですね!」と四ツ丸先生から返信をいただく。「咬まれるとその日ばかりの命となるから」という語源もご教授いただく。実際にヒバカリには毒はないそうだ。

 ヒバカリには毒がないのにイメージで「咬まれると死ぬ」と思われていたように、ちんちんもそうなのではないか、とふと思った。一般的にちんちんは男性器と思われている。種を残すのに必要だと思われている。しかし本当にそうだろうか。ちんちんの語源を調べてみるといろいろ出てきたが、どれも何か違う気がした。ちんちんの実像には迫れていないのではないか。本当の意味が隠されているのではないか。

 ちんちん、と口に出してみるがいい。ちんちん、と紙に書いてみるがいい。ちんちん、と頭に思い浮かべてみるといい。そこから想起されるちんちん像はどんなものだろうか。子ども向け漫画に登場するような、モザイクや黒塗りしなくても大丈夫な、子どもちんちんではないだろうか。その子どもちんちんは幼い男性器の象徴ではあるが、ちんちんの全てではない。ちんちんが男性器を示す以上は、大人の男性器もちんちんと呼んでいいのではないか。「魔羅」という大仰な字で現わされる禍々しいイメージを付け加えるより、いつまでもちんちんと呼び続けていたい。

 私はどうしてちんちんにこだわって書き続けているのか、正気を疑われているのか。少し書いておきたい。「エレクトリカルチンポコパレード」で、現在コラムニストして活躍されている「深爪」氏について取り上げた際に、彼女の昔のHN「電撃少女」について調べてみた。そこで出てきた「ロビー@2ちゃんねる 固定リスト」に、当時の私の名前も見つけた。いくつか名前の変遷があり、それぞれやっていたことがあった。即興文章ラップ、即興小説、下ネタで世界を証明、読書か音楽の話だけする人、個性を消して完全無名化、という流れであった。リストに載っていたのは「下ネタで世界を証明」していた頃で、うんこちんこま〇こネタで何でも解明しようとしていた。ドストエフスキーの小説の登場人物をうんこちんこま〇こで解体しようとしたこともあった。

チンポコ【ちんぽこ】
長文ネタを書ける文章力に今後期待であるがいまのところブレイクしていない。
クソスレを名スレに昇華させる技術も持ち合わせており、
「ちんこびんた」も彼のプロデュースによる。
瞳五郎撰集初代編者。

 つまりこの頃の私はチンポコと名乗り、うんこちんこま〇こについて書いていたのだ。ちんちんについては書いていなかった。現在とは違うスタンスであった。おそらくこのリストは2000年か2001年あたりに作られている。金原ひとみ「蛇にピアス」が2003年であるから、今回の話に絡めようと思ったが少し時期がずれてしまった。

 今回公園で見つけた蛇は動画にも撮った。Xにてあげているので気になる方は観てください。ブロックの上に登ろうとして失敗して横倒しになる姿が可愛い。

 それで結局自分にとってちんちんとは何なのか。いやそもそもちんちんとは何なのか。何でもそうだけれど、深く考え続けると結局何が何だかわからなくなってしまう。正しい答えのあるものなんて実は多くはない。つまり私がちんちん小説を書き続けるのにはっきりした理由なんてない。巨大な風車をドラゴンに見立ててドン・キホーテは立ち向かっていった。私にとっての風車がちんちん……いや、例えは嘘になる。素直になろう。私は常に書いていたい。その対象がちんちんならばいくらでも書きたいことが浮かんでくる。これをひとまずは、今のところの答えとしたい。それぞれの話がたとえその日ばかりの命でしかないとしても。少なくとも、一日は生きたといえるのではないか。

       

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