2024.4.7(日)
中学生の頃にインポになるまで抜きまくった二次元エロ画像がある。
死ぬほど抜きまくったその二次元エロ画像は、青い髪のキャラクターだった。
おっぱいに編み編みがある衣装を着て、ベッドの上で挑発的な上目遣いをしていた。
性器や乳首の露出があるわけではない。赤面しているわけでも汁多めなわけでもでもない。
ただ胸に手を当てておっぱいを強調して、太ももを露わにして、誘っている画像だった。
ちなみにディスプレイに射精したのはそのキャラクターに対してが初めてだったと思う。
(実家にいたころの、母親のパソコンだが……)
ある日、母親に叱られた時、脈絡もなく「この変態」と言われたことがある。
僕は中学生のころから頭脳明晰だったので、立ち止まってその言葉を反芻した。
つまり、母親は僕がパソコンでエロ画像を見てシコっていることなどお見通しだった。
2GBだか4GBのUSBいっぱいにパイズリの画像を保存していたこともおそらく全て。
プライドが高いのも当時からなので、エロ画像は即座に全て削除してしまった。
読者諸賢も経験があることだと思うが、そのことが今に至るまで僕を苦しめた。
僕は1週間もしないうちにエロ画像全消しを後悔した。
その日から死に物狂いで二次元エロ画像サイトをクロールした。
ヒットしたブログを5時間かけて最初の記事まで遡って見ることは日常業務だった。
窓の杜というサイトで手に入れた修復ソフトを使って、
パソコンから完全削除された画像を救い出すことも試みた。
だが、そのエロ画像は二度と見つからなかった。
高校受験が終わり、一緒に姉汁だのエロゲだのとバカ騒ぎしていた友達とも別れ、
いっそう学校の勉強に力を入れ出した時期になっても、この画像に思いを馳せていた。
「髪の毛にヘアゴムがバッテン状に括りついた」「青髪の」「誘惑している」
「おっぱいの」「ベッドの上の」「上目遣いの」「エロゲの」……等々、
考えつくワードで検索することを、高校生のときだけでなく、大学生になっても続けた。
途方もない時間をかけた。それでも、だめだった。
やがて、僕は社会人として経験を積んでエグゼクティブとの関わりも増え、
マスコミに取材される立場にまでなって、成長して大人になった。
大人になって、この画像を諦めたのか? そうではない。
過去以上に頭脳明晰になった僕は、筋道立ててもう一度探してみた。
そうしたら見つかったわけだ。狂喜したことは言うまでもないし、殊更書きはしない。
諦めないことで、10数年越しの望みが叶うこともあると人生で学んだ瞬間だった。
今日はいい日だ。だが、なんだか旅が終わってしまった気分だ。